小さなグリーンと暮らす ミニ観葉植物の基本とコツ
近頃、自宅で観葉植物を育てる方がますます増えています

植物にそっと癒されたい、やさしい気持ちになりたい。そんな思いから観葉植物を暮らしに取り入れる方が多く、植物には心を穏やかにするパワーがあると言っても過言ではありません。
その一方で、「お世話が大変そう」「すぐに枯らしてしまいそう」と感じて、なかなか購入に踏み切れない方も一定数いらっしゃいます。
そこで今回は、手軽に楽しめるミニサイズの観葉植物をテーマに、育て方や管理のポイントをわかりやすくまとめました。
植物は生きているからこそ、きちんとお世話をすれば新芽が出てぐんぐん伸びていきます。そんな目に見える変化がわかりやすく、毎日の暮らしを豊かに彩ってくれるものです。
このコラムを通して、観葉植物のある生活へのハードルが少しでも低くなれば嬉しく思います。
小さくて扱いやすいから、はじめて育てる方にもおすすめ
観葉植物とは、その美しい葉を楽しむための植物を指します。多くは熱帯や亜熱帯が原産で、室内の温度管理がしやすい環境に適しています。そのため、自宅でも気軽に育てやすいグリーンとして人気があります。
今回は、取り入れやすいミニサイズの観葉植物をいくつかご紹介します。
手のひらサイズのミニ観葉植物は、窓際に置くような大きな鉢と違って、デスクや棚に飾っても場所を取りません。ちょっとしたインテリアとして楽しめるのも魅力です。コンパクトなので、日当たりの良い場所へ簡単に移動できるのも嬉しいポイントです。
選び方のポイントは、まず「どこに置いて育てたいか」を考えること。観葉植物といっても種類によって性質はさまざまです。たっぷりと日差しが必要なものもあれば、それほど光を必要としないものもあります。また、暑さや寒さへの強さも異なるため、最小限の手間で育てるためには見た目だけでなく、ご自宅の環境に合ったものを選ぶことが大切です。
市販されているミニサイズの観葉植物は、小さな鉢に植えられていることが多く、土の量も少なめです。そのため、長期間同じ鉢で育てるのはあまり向いていません。しばらく育てて大きくなってきたら、ひと回り大きな鉢に植え替えるのがおすすめです。
小さくて扱いやすいから、はじめて育てる方にもおすすめ
観葉植物とは、その美しい葉を楽しむための植物を指します。多くは熱帯や亜熱帯が原産で、室内の温度管理がしやすい環境に適しています。そのため、自宅でも気軽に育てやすいグリーンとして人気があります。
今回は、取り入れやすいミニサイズの観葉植物をいくつかご紹介します。
手のひらサイズのミニ観葉植物は、窓際に置くような大きな鉢と違って、デスクや棚に飾っても場所を取りません。ちょっとしたインテリアとして楽しめるのも魅力です。コンパクトなので、日当たりの良い場所へ簡単に移動できるのも嬉しいポイントです。
選び方のポイントは、まず「どこに置いて育てたいか」を考えること。観葉植物といっても種類によって性質はさまざまです。たっぷりと日差しが必要なものもあれば、それほど光を必要としないものもあります。また、暑さや寒さへの強さも異なるため、最小限の手間で育てるためには見た目だけでなく、ご自宅の環境に合ったものを選ぶことが大切です。
市販されているミニサイズの観葉植物は、小さな鉢に植えられていることが多く、土の量も少なめです。そのため、長期間同じ鉢で育てるのはあまり向いていません。しばらく育てて大きくなってきたら、ひと回り大きな鉢に植え替えるのがおすすめです。

初心者さんにおすすめの三大ミニグリーン
多くの観葉植物は、5月から7月にかけて成長期を迎えます。このタイミングで購入すると環境への順応もしやすく、管理が比較的ラクになります。植物をすぐに枯らしてしまうという失敗も少なくなるでしょう。
ここでは、はじめての方でも育てやすい人気のミニ観葉植物を3つご紹介します。
パキラ
「マネーツリー」としても呼ばれる、幸福のシンボルです。春から秋の季節は、鉢の土の表面が乾いてきたタイミングで水を与え、冬は表面が乾いてから数日置いてから水をあげると過湿を防げます。
年間を通して、葉水をこまめに与えるのも大切です。水やりの目安は、春から夏は3日に1回、冬は1週間に1回。与えるときはたっぷりと水やりするのがポイントです。真夏は直射日光に当てなければ、環境に慣れやすい植物なので、育てやすいでしょう。ときどき鉢の向きを変えてあげると全体がバランスよく育ちます。
ポトス
真夏の強い直射日光は苦手なため、半日陰の環境で育てるのが適しています。耐熱性があり、丈夫に育ちやすい観葉植物です。
水やりは、鉢土の表面が乾いたタイミングで、鉢底から水が出るくらいたっぷりとあげましょう。冬は1週間に1~2回程度が目安です。
つる性植物なので、茎を上に向けて誘引すると葉が大きく育ちます。逆に、下に垂らして育てると葉が小ぶりになっていきます。育て方によって葉の表情が変わるのもポトスの楽しみのひとつです。
ガジュマル
ころんとした太い幹が愛らしく、「幸福を呼ぶ木」として縁起の良い植物として人気があります。
耐陰性があるため室内でも育てられますが、日光にしっかり当てるとより丈夫に育ちます。直射日光は葉焼けの原因になることがあるので、レースカーテン越しのやわらかい光が理想的です。
また、エアコンの風が直接当たると葉が傷むことがありますので、冷暖房を使う季節は置き場所に気をつけましょう。
春から秋の成長期には、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげます。冬は水やりの回数を控えめにし、代わりに葉水で保湿してあげるのがおすすめです。
お気に入りの鉢に変えて気分をアップ
観葉植物を購入したとき、黒いポリポットに入った状態で売られていることがよくあります。鉢に植え込まれていても、デザインがあまり好みではない場合もあるでしょう。せっかく育てるなら、自分らしいお気に入りの鉢に植え替えて楽しんでみませんか?
鉢の素材はいろいろ
植木鉢は、基本的にどのような素材を選んでも大丈夫です。ただし、「素焼きの鉢は通気性が良い一方で土が乾きやすい」「プラスチック鉢やコーティングされた陶器は水分保持に優れるものの、蒸れやすい」といった特徴があります。素材によって性質が異なるため、植物に合った鉢を選ぶことが大切です。
また、金属製の鉢は夏場は熱く、冬は冷たくなりやすい傾向があります。土の温度が急激に変わるため、屋外よりも室内で栽培する際は管理に気をつけましょう。
底に穴のあいている鉢を選ぶ
どんな素材を選んだとしても、共通して大切なポイントがひとつあります。それは、鉢の底に穴があいていることです。土は植物にとって水分と栄養を蓄える大切な場所ですが、鉢の底に水が溜まると腐って根腐れの原因になってしまいます。
一見すると矛盾しているように感じますが、観葉植物を育てる土は「保水性に優れつつ、水はけが良いもの」が理想的とされています。
鉢の下には受け皿を用意する
鉢植えは、底穴から水が流れ出るため、必ず受け皿を用意しましょう。受け皿も鉢と同様に、素焼き、プラスチック、陶器、ブリキなどさまざまな素材があります。ただし、水を吸いやすい素焼きの皿は室内ではカビの原因になることがありますので、注意が必要です。
園芸用の受け皿にこだわらず、陶器や磁器、ガラス製のお皿を使うのも素敵です。マグカップを受け皿用の鉢カバーとして利用するのもおすすめ。鉢が小さいと倒れやすいですが、マグカップのように安定感のある食器を鉢カバーにすると安心です。ただし、受け皿と違って底にたまった水が見えないので、こまめに水の量を確認するようにしましょう。
観葉植物を元気に育てるための基本のお手入れと管理方法

観葉植物は、熱帯性植物から高山植物まで種類が幅広く、自生する環境によって育てる場所や管理方法が変わります。日本の気候の中で元気に育てるためには、少し工夫が必要です。すぐに枯らしてしまわないよう、基本的なお手入れや育て方のポイントをご紹介します。
置き場所
風通しが良く、直射日光を避けながらも日光がしっかり入る場所が理想的です。日光が当たらない場所で育てる場合は、ときどき鉢を移動させて光に当ててあげましょう。
季節によっても注意が必要です。多くの観葉植物は冬の間に休眠し、他の季節よりも弱りやすい状態になります。春になったからといって、急に強い日光に当てるのは避けるのがベスト。レースカーテン越しに少しずつ慣らしていき、4月頃から徐々に日照時間を長くすると安心です。ただし、日光を嫌う品種もあるため、育てる植物の特徴を確認しておきましょう。
夏は特に直射日光に注意が必要です。強い日差しが当たると葉が焼けて変色してしまいます。また、冷房の風が直接当たると乾燥しすぎてしまうので、置き場所には気をつけましょう。
秋は休眠に入るため、植物が体力を蓄える時期です。10月頃まではしっかりと日光に当てるようにします。
冬は、日光に当てることよりも暖かい場所で管理することが大切です。暖房が効きすぎると空気が乾燥しやすいため、加湿器を使って室内の湿度を保つこともおすすめです。
水やり
水やりは「1日1回」と決めるのではなく、鉢土の乾燥具合に合わせて行うのが理想です。乾燥に強い品種の場合は、鉢土の表面が乾いた翌日に。乾燥に弱い品種の場合は、土が乾き始めたタイミングで水を与えましょう。
水はたっぷりと与えることが基本です。鉢底からきれいな水が出てくるまでしっかりとあげます。水を注ぐことで酸素も一緒に行き渡り、根腐れの防止にもつながります。ただし、受け皿に溜まった水は必ず捨てるようにしてください。
さらに、葉水も忘れずに行いましょう。多くの観葉植物は熱帯や亜熱帯の高い湿度の地域が原産です。葉に霧吹きで水を吹きかけて湿度を補うことで、植物が快適に育ちます。
お手入れ
観葉植物は、その名のとおり美しい葉を楽しむ植物です。葉の表面が汚れてきたら、柔らかい布を湿らせてやさしく拭いてあげましょう。これは見た目をきれいにするだけでなく、葉の気孔がホコリで塞がるのを防ぎ、ハダニやうどんこ病といった病害虫の予防にも役立ちます。
また、茎がひょろひょろと伸びる「徒長(とちょう)」が起きることがあります。これは主に日照不足が原因です。徒長を防ぐためにも、明るく風通しの良い場所に置くようにしましょう。
鉢底の穴から根が伸びてきたり、水やりをしてもすぐに土が乾いてしまう場合は、根詰まりを起こしているサインです。そんなときや、全体のバランスが崩れてきたと感じたときには、ひと回り大きな鉢に植え替えてあげると安心です。
まとめ
ミニサイズの観葉植物は、コンパクトで扱いやすく、暮らしに心地よい彩りを添えてくれます。小さな鉢だからこそ、置き場所や水やりのタイミング、鉢の選び方など基本を押さえることが大切です。今回ご紹介した管理方法やお手入れのコツを参考に、毎日の暮らしに小さなグリーンの癒しを取り入れてみてください。はじめての方でも、少しの工夫で元気に育てることができます。お気に入りの鉢で植物と一緒に成長を楽しんでみましょう。